2024年注目の世界SaaS企業10選と日本企業のSaaS利用動向を解説!

2024年注目の世界SaaS企業10選と日本企業のSaaS利用動向を解説!

SaaS とは (Software as a Service) 多くの企業で導入されているだけでなく、プライベートでも活用されているクラウドサービスです。日本でも、GmailやZoomなどのSaaS企業は、とても有名です。

一方で SaaS について耳にする機会は増えたものの、サービス内容やその特徴についてはよく知らない方もいるかもしれません。SaaSの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、SaaS企業の特徴、PaaSとIaaSとの違い、今世界で注目されているSaaS企業10社をご紹介します。最後まで読んで今流行りのSaaSと世界のトップSaaS企業についての理解を深めましょう。

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SaaS 企業はクラウドサービスを提供している

SaaS 企業はクラウドサービスを提供している

SaaS とは、「 Software as a Service 」の略で、「サース」と読みます。SaaSの登場前は自社開発でソフトウェアを作り顧客がダウンロードするというビジネスモデルが一般的でした。しかし、SaaS 企業のビジネスモデルの特徴は、クラウド経由でソフトウェアを提供しているということが挙げられます。

ソフトウェアを開発したSaaS企業は、それをクラウドサーバーに配置します。そのソフトウェアを使いたい企業や個人はクラウドサーバーにアクセスし、インターネットを通じてそのソフトウェアを利用するという仕組みです。

PaaSとIaaSとの違いは?

PaaSとIaaSとの違いは?

PaaSとは、「Platform as a Service」の略で「パース」と読みます。PaaS企業は、クラウド上でアプリケーショを実行するプラットフォームを提供しています。代表的なPaaSの例として、AWS(Amazon Web Services)が挙げられます。

IaaSとは、「Infrastructure as a Service」の略で、「アイアース」と読みます。IaaS企業は、クラウド上でシステムやソフトウェアの開発に必要なサーバーなどのインフラを提供しています。代表的なIaaSの例として、AWS(Amazon Web Services)や GCE (Google Compute Engine) などが挙げられます。

3つのサービスの違いは、サービスを提供する企業が管理する範囲です。一番管理する範囲が広いのは、ソフトウェアまでを管理しているSaaS企業になります。次に管理する範囲が広いのは、アプリケーションなどの開発環境を管理しているPaaS企業、そして最後にインフラを提供しているIaaS企業という順番になります。

クラウドサービスの例

クラウドサービスの例

よく使われるSaaSには、たとえば以下のものがあります。

・CRM(顧客情報管理ツール):企業例・salesforce
・ビジネスチャットツール:企業例・Slack
・Web会議ツール:企業例・Zoom
・スケジュール管理ツール:企業例・Google Calender

企業は通常これらのクラウドサービスを業務の効率化を目的に利用することが多いです。一方、個人でも生活をより快適にする目的やテレワークの効率化のためにクラウドサービスを利用するケースがあります。SaaS は企業の業務や個人の生活をもっと便利に効率化することに特化している場合が多いです。

2024年 今注目されている世界のSaaS企業10選

それでは世界で活躍中のSaaS企業には、どんなものがあるのでしょうか。ここでは数あるSaaS企業のなかから、人気や収益の高い非常に将来性のある海外SaaS 企業を10社ご紹介します。

世界のトップSaaS企業1. Salesforce

salesforce
引用:Salesforce

・本社:アメリカ

・サービス内容:CRMプラットフォーム

Salesforceは世界No.1のCRMプラットフォームと言われており、顧客の声や顧客体験を大事にできるサービスです。会社の規模や業態に合わせて必要な機能だけを付けることができるので、業務効率化に活かせるでしょう。

ちなみに日本企業のビックカメラは、数十億円を投じ、Salesforceを全面採用しています。

参考:ビックカメラが数十億円投じAWSとSalesforceを全面採用、内製化でDX推進へ

世界のトップ SaaS 企業 2. Google Workspace

Google Workspace
引用:Google Workspace

・本社:アメリカ

・サービス内容:グループウェア

Google WorkspaceはGmail、Google Calendarをはじめ、ビデオ会議ツールのGoogle Meet、オンラインストレージのGoogle Driveなど、さまざまなツールを一元管理できるサービスです。掲示板や勤怠管理、顧客管理など、幅広く機能拡張もできます。

世界のトップ SaaS 企業 3. Adobe Creative Cloud

Adobe Creative Cloud
引用:Adobe Creative Cloud

・本社:アメリカ

・サービス内容:サブスクリプションサービス

AdobeはillustratorやPhotoshopなど、イラストや写真、デザインに使うソフトウェアを提供してきました。これがSaaS化したAdobe Creative Cloudには、ソフトウェアやアプリのほか、AIを使った新機能も搭載されています。

Adobe の2022年度3~5月期の売上高は、43億9000万ドル (5917億円)で前年同期比から14%と大幅な増収となった上、過去最高の売上高を記録しました。

参考:アドビの2022年第2四半期(3~5月期)は過去最高の売上高、デジタルメディア分野が好調

世界のトップ SaaS 企業 4. Slack

Slack
引用:Slack

・本社:アメリカ

・サービス内容:ビジネスチャットツール

Slackはビジネスチャットツールですが、SalesforceやGmailなどほかのSaaSサービスとも連携が可能です。チャット機能だけでなく、グループ分けやタスク管理も容易なので、使いやすく利便性の高いツールといえます。

実は Slackは、2021年にsalesforceにより約2兆8900億円で買収されています。この2社はビジョンに重なる部分があるということから、戦略的な買収であるという声明をSlackのCEOが発表しました。

参考:Salesforce、Slackを277億ドル(約2兆8900億円)で買収

世界のトップ SaaS 企業 5. Shopify

Shopify
引用:Shopify

・本社:カナダ

・サービス内容:eコマースプラットフォーム

Shopify(ショッピファイ)は世界中で使われているeコマースプラットフォームで、初心者でも操作しやすいのが特徴です。商品の販売はもちろん、ブランドの立ち上げから在庫管理、マーケティングまで行うことができます。

世界のトップ SaaS 企業 6. Microsoft

Microsoft
引用:Microsoft

・本社:アメリカ

・サービス内容:グループウェア

MicrosoftはWordやExcel、PowerPointなどのオフィスツールで有名です。SaaSのオフィスツールを使えば、同じアカウントを使って複数のデバイスから仕事ができるようになります。オフィスツールだけでなく、メールやカレンダーなども利用可能です。

世界のトップ SaaS 企業 7. HubSpot

HubSpot
引用:HubSpot

・本社:アメリカ

・サービス内容:CRMプラットフォーム

HubSpotは、さまざまな業務に活用できるCRMプラットフォームです。基礎ツールは無料で使用でき、そのほか「マーケティング」「セールス」など、必要な機能だけを選んで買い足すこともできます。

2021年にHubSpotは、優良顧客数10万社と年間経常収益が10億ドルに達したことを発表しています。

参考:HubSpotが有料顧客数10万社と年間経常収益10億ドル突破を発表

世界のトップ SaaS 企業 8. Zoom

zoom
引用:Zoom

・本社:アメリカ

・サービス内容:Web会議ツール

Zoomは世界的にオンライン会議が広まった際に、Web会議ツールとして大きな注目を集めました。価格によって利用できる機能は異なりますが、無料利用も可能です。ビジネス・プライベート問わず多くの場面で使われており、売上高も伸び続けています。

世界のトップ SaaS 企業 9.SAP

SAP
引用:SAP

・本社:ドイツ

・サービス内容:ERPパッケージ

SAPはERP(enterprise resource planning, 企業資源計画)パッケージの一つです。これは企業内の全部門に共通するシステムのことで、会計・人事・生産管理など部門の枠を超えた一元管理ができます。SAPを導入することで、時間とコストが削減できた企業は多いです。

世界のトップ SaaS 企業 10.ATLASSIAN

Atlassian
引用:Atlassian

・本社:オーストラリア

・サービス内容:プロジェクト管理サービス など

ATLASSIAN(アトラシアン)のサービスのなかでも、タスク管理 SaaSとして国内で広く使われているのはTrelloです。ほかにもエンジニア向けのプロジェクト管理ツールJira、社内情報の共有ツールConfluenceなど、さまざまな SaaS ビジネスを展開しています。

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導入すると何が良い?SaaS の特徴3つ

SaaSの特徴3つ

クラウドサービスの特徴は多数挙げられますが、本記事では3つの特徴をご紹介します。これらの特徴から、SaaS の導入することでさまざまな業務の効率化を達成できるということがお分かりいただけると思います。

SaaSの特徴1:場所を選ばず仕事ができる

以前はパソコンごとにソフトウェアをインストールしなければならず、違う場所では仕事ができなくなるケースもありました。ところがSaaSサービスの特徴の1つは、インターネット環境さえあればどこでも作業ができるということです。

リモートワークが一般的になった今、場所を選ばずに仕事ができるのは大きなメリットです。リモートワークの問題点としてよく多いコミュニケーション不足やスケジュール管理の難しさといった課題も、SaaSをうまく使えば解決できるでしょう。

SaaSの特徴2:無駄を省きコスト削減

SaaSの導入には準備がほとんどいりません。自社サーバーを用意する必要もないので、インターネット環境があれば簡単かつスピーディーにサービスの導入できます。

SaaS企業の中にも、無料のクラウドサービスを提供している企業と、有料のクラウドサービスを提供している企業があります。

しかし、通常有料のクラウドサービスには、従量課金制が多いです。そのため、導入したい企業は、必要なサービスだけを選び、必要な数だけ支払う形式なので、無駄なコストはかかりません。

また SaaS を使うことで業務が効率化できれば、時間や人件費が大幅に削減できるでしょう。そのため結果的にコスト削減につながります。

SaaSの特徴3:システム運用の負担が減る

自社でシステム開発した場合、トラブルやメンテナンス時の対応が大変です。一方でSaaSサービスの場合、障害対応をはじめとしたサポートはクラウドサービスを提供しているSaaS企業が行うため、システム運用を自社でまかなう必要がありません。

チャットや電話などでサポートが受けられるところも多いので、導入前にサポート体制について確認しておくとよいでしょう。

SaaS導入時の注意点3つ

SaaS導入時の注意点3つ

メリットの多いSaaSですが、以下の3点には注意が必要です。

1. ランニングコストが高まるリスクがある

サービスが従量課金制の場合、ユーザー数によってはランニングコストが高額になるリスクがあります。あらかじめ試算しておき、「思ったより高かった」ということのないようにしましょう。

2. 不正アクセスに注意

どこからでもアクセスできる反面、不正アクセスには注意が必要です。パスワードの漏洩に注意するなど、社内での使用ルールを決めておくとよいですね。

3. サービス利用ができないタイミングもある

アップデートやメンテナンスは提供元のタイミングで行われるため、一時的にサービスが使えないタイミングもあるかもしれません。事前に知らせがある場合がほとんどですが、注意しておきましょう。

日本企業のクラウドサービス利用動向

1. クラウドサービスの利用状況

クラウドサービスの利用状況
引用:総務省情報流通行政局 令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)

SaaS製品を「全社的に利用している」と回答した企業の割合は42.6%、「一部の事業所または部門で利用している」と回答した企業は、27.6%でした。つまり、約7割の企業がクラウドサービスを導入しているということになります。

2. 利用しているクラウドサービスの種類

利用しているクラウドサービスの種類
引用:総務省情報流通行政局 令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)

企業により一番よく利用されているクラウドサービスは、60.9%でファイル保管・データ共有サービスです。そして電子メール(52.5%)、社内情報共有・ポータルサービス(51.9%)と続いています。

3. なぜクラウドサービスを利用しているのか?

なぜクラウドサービスを利用しているのか
引用:総務省情報流通行政局 令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)

企業がクラウドサービスを導入している理由として最も多かったのは、49.2%の「場所、機器を選ばずに利用できるから」でした。この理由から多くの企業が柔軟な働き方を推進していることがわかります。2番目に多かった理由は、「資産、保守体制を社内にもつ必要がないから」ということでした。前述したように、クラウドサービスの特徴として、システムサーバーはSaaS企業のものを使用するためサービスを利用する企業が負担するものはほとんどないのです。

4. クラウドサービスを導入して効果を実感したか

クラウドサービスの効果の推移
引用:総務省情報流通行政局 令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)

導入してみて「非常に効果があった」と回答した企業は29.3%、「ある程度効果があった」と回答した企業は、55.6%でした。つまり、全体の約8割弱の企業が何らかの効果を実感したということになります。

5.  クラウドサービスを利用しない理由は?

クラウドサービスを利用しない理由は?
引用:総務省情報流通行政局 令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)

企業がSaaSを利用しない理由は、48.2%の「必要がない」からということでした。続いて、「情報漏洩などセキュリティに不安がある」が27.3%で2番目に多い回答でした。

SaaSは、比較的新しいサービスであるため、まだ具体的なメリットや必要性を想像できない企業が多いのかもしれません。

しかし、上記で記したようにSaaSには、業務を断然効率化、コストを削減、そして柔軟な働き方を可能にするというような素晴らしいメリットがあります。実際に、SaaSを導入した企業の8割以上が効果を実感しているわけですから、自社の解決すべき課題にあったSaaSを選ぶことでSaaS導入の効果を得られる可能性は、高いのではないかと考えられます。

SaaSを導入して企業の業務効率化を進めよう

SaaS企業は増えており、新たなサービスを提供するスタートアップ企業もどんどん出てきています。さらに働き方が多様化しているなか、どこでも仕事ができるうえ業務も効率化できるSaaSの需要は、伸びているようです。

バーチャルメールボックスのMailMateも、SaaS スタートアップ企業の一つです。MailMate を使えばオンラインで郵便物の受け取り・開封ができるため、出張や旅行、海外在住時などに郵便物に悩まされることはありません。

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