なぜ郵便ポストは赤なのか?|日本の郵便に関する謎と歴史
街中で見かける郵便ポストは、なぜ赤いのでしょうか?
お年玉付き年賀状の考案者は、誰なのでしょうか?象徴的なあの郵便マーク『〒』の由来はなんでしょうか?
郵便が主要な連絡ツールであった時代を経て、現在はどこでも誰とでも簡単にスマホで連絡が取れるようになりました。
このようなインターネットの普及により、2001年のピーク時から国内郵便物の数は16年間で34.5%減少しています。(日本郵便)
しかし、日本の郵便事業は、その信頼性、妥当性、到達性、柔軟性が世界的に高く評価されている非常に質の高い連絡ツールなのです。
この記事では、そんな私たちの生活を支えている郵便ポストにまつわる謎と歴史についてご紹介いたします。
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郵便ポストにまつわる3つの謎!
1.なぜ日本の郵便ポストは赤いのか?
2.お年玉付き年賀状の考案者は?
3.日本の郵便マークの由来とは?
なぜ日本の郵便ポストは赤いのか
結論から申し上げますと、日本の郵便ポストが赤いの理由は、人が間違ってポストに向かって用を足さないようにするためです。
1871年から1901年までの30年間、日本の郵便ポストは黒く塗られていました。
当時まだ街灯が普及しておらず、夜に黒い郵便ポストは見えずらいという声もありましたが、それでも30年間ポストの色は黒色だったのです。
19世紀後半、郵便ポストの普及と同時期に、公衆トイレも全国に設置されるようになりました。
すると、公衆トイレが普及するにつれて、通行人が黒い郵便ポストに書かれた「郵便箱」の文字を「垂便箱」と読み間違えて用を足してしまう事件が頻発するようになったのです。
これがきっかけとなり、郵便ポストの色は現在の赤色になりました。
お年玉付き年賀状の考案者は?
お年玉付き年賀状の考案者は、政府役員でも、郵便局職員でもない、京都に住む一般市民の林正治さん(当時42歳)です。
戦後1949年、年賀状の特別配送が復活したその翌年、はじめて「お年玉番号付き年賀はがき」が発売されました。
今日まで続く「お年玉番号付き年賀はがき」は、年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけになるという、そんな戦後の復興を願う林さんのアイデアから生まれました。
しかし戦後、混乱期の日本において、一般市民の林さんのアイデアは当初、通信省(当時の郵政本部)にまったく相手にされませんでした。
そこで、林さんは通信省を納得させる様々な提案をしました。
林さんの凄いアイデアとは
まず、アマチュアの水彩画家であった林さんは、通信省に自分のアイデアを提案する際、小売価格や販売期間に加え、提案材料として自ら広告用のポスターを作成しました。
次に、林さんは、家庭で洋服を作るという当時の庶民の夢を叶えることができるミシンを一等の賞品として提案したのです。
そして最後に、郵便サービスの利用が減っている当時の郵政局の課題を取り上げ、その解決策として「宝くじ番号付き年賀はがき」を提案しました。
これは、「ハガキを買う人が増えれば、年賀状を出す人も必然的に増える。さらにはがきに寄付金を上乗せすれば、社会福祉にも貢献できるのではないか。」という考えに基づいたものでした。
林さんの見事なアイデアと一般市民とは思えない郵政局に対するこの熱意に感銘を受けた郵政局は、林さんの提案を採用しました。
「宝のくじ番号付き年賀はがき」は販売と同時に話題となり、大ヒットしました。
新年を祝う日本文化において戦後復興ムードの中、夢の「宝のくじ番号付き年賀はがき」というアイデアは、人々の欲望にフィットしていたのかもしれません。
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日本の郵便マークの由来とは?
引用:郵政博物館ツイート(2016年2月8日)
郵政民営化以前、かつては「逓信省(テイシン-ショウ)」という省庁が現在の郵便局の役割を果たしていました。
現在の郵便マーク『〒』は、「テイシン省」の頭文字であるカタカナの「テ」の文字を取って図案化したものだと言われています。
しかし、この郵便マーク『〒』の由来には、これとは別にこんな説もあります。
逓信省は当初、郵便マークを「Teishinshou(逓信省)」ローマ字綴の頭文字から「T」の形のものにしました。
しかし、後の調査でこのマーク『T』が国際的に、郵便物の料金不足を意味するマークにそっくりだということがわかったのです。
そこで、逓信省は「T」の上に一本足して郵便マークをこのカタチ『〒』のものに訂正したという説です。
なんともおっちょこちょいで、でたらめな説にきこえますが、実際、同省が1887年2月8日に「T」を郵便記号として公表した記録がちゃんと残っています。
もしかすると、郵便マークが「逓信省(テイシンショウ)」のカタカナの頭文字から生まれたという前述した説は、身近で馴染み深い郵便局のマークが、当時の逓信省のうっかりを訂正して生まれた、そんな隠れ事実をごまかすために後付けされて生まれた説なのかもしれません。
日本の郵便事業は、世界最高レベル
2022年、世界郵便連合の郵便業務発展総合指数(今年10月発行)において、日本は PDL(郵便業務発展)で最高値の10を記録しました。
2PDL(郵便業務発展総合指数評価基準)では、91.7と非常に高い点数をマークしました。評価基準となるのは次の4項目です:
信頼性(reliability):郵便業務運営における効率性レベルの評価
到達性(reach):郵便サービスの国際化のレベルの評価
妥当性(relevance):全ての主な市場における競争力のレベルの評価
弾力性(resilience):ビジネスモデルの適応能力のレベルの評価
国際郵便物流サービスの質が特に高く評価され、郵便貯金や保険など幅広いサービスに対する需要に応えている点なども評価されました。
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上記でご紹介したように、便利な今日の郵便システムの発達は、様々な人によって支えられてきました。今日も私たちの生活を支える郵便システムは、進化し続けています。
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