おすすめAI-OCR比較10選!選び方も解説【価格比較表あり】

「AI-OCRを導入したいが、種類が多くて選べない」
「AI-OCRの比較ポイントは何?」
「AI-OCRサービスの特徴や価格をまとめて比較したい」
この記事では、こんな悩みを解消していきます。
AI-OCRは、紙や画像に書かれた文字を読み取り、テキストデータとして抽出する技術です。業務効率化ツールとして注目されており、導入を考えている企業も多いでしょう。ただ、AI-OCRサービスには多くの種類があるため、どれが良いかわからない方もいますよね。
そこで本記事では、おすすめのAI-OCRサービスについて、特徴や価格を比較しながらご紹介します。選び方や導入時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
AI-OCRはAIを活用した光学文字認識技術

AI-OCRとは、AI(人工知能)とOCR(光学文字認識)を組み合わせた技術のこと。紙の書類や画像、PDFなどに書かれた文字を読み取ってデータ化できるため、書類のデジタル化に役立ちます。データを手入力する必要がなくなるため、業務効率化にもつながります。
OCRの歴史は古く、アメリカでは1929年にOCRが開発され、特許申請も行われていたようです。日本では1968年に東芝が製品化したのを皮切りとして、徐々にOCRが普及してきました。2020年前後にはAI技術を活用したAI-OCRが広まりはじめ、今ではあちこちで利用されています。
AI-OCRの機能
AI-OCRの主な機能は、以下のとおりです。
文字の読み取り~テキストデータへの変換
帳票の仕分け
必要項目の抽出
RPAとの連携
単に書類のデータ化を進めるだけでなく、帳票を仕分けることや、特定の項目だけを抽出することも可能です。データの活用がしやすくなるため、利便性が高まります。
またRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と連携すれば、さらに業務効率化が進みます。AI-OCRでデータを読み取り、そのデータをRPAが入力することで、一連の業務フローをまとめて自動化できるでしょう。従業員がコア業務に注力できるようになり、企業としての生産性も高まります。
AI-OCRとOCRの違い
AI-OCRとOCRの大きな違いは、AIが搭載されているかどうか。AI技術を組み合わせることで、従来のOCRよりも効率よくデータ化ができるようになりました。
AI-OCRがOCRよりも優れている点としては、たとえば以下が挙げられます。
文字の認識精度が高い
事前に項目を設定する必要がないので、非定型フォーマットにも対応できる
手書き文字やかすれた文字も読み取れる
ディープラーニング(深層学習)ができる
ディープラーニングとは、AIが膨大なデータを処理するなかで、特徴やルールなどを学んでいくこと。そのためAI-OCRを使えば使うほど、文字認識の精度も高くなるのです。
AI-OCR比較のポイント3点

AI-OCRには多くの種類があるため、導入を考えていても、どれを選ぶべきかわからず悩んでいる方もいるでしょう。それでも導入効果を最大限に引き出すためには、自社に合ったAI-OCRを選ばなければなりません。
AI-OCRを比較する際のポイントは、主に3点あります。
導入目的
利用料金
セキュリティ体制
上から詳しく解説していくので、ぜひサービスを選ぶ際の参考にしてください。
1)導入目的に対応しているか
企業によって、AI-OCRに求める機能は異なります。そのためAI-OCRを選ぶ前に、「何のためにAI-OCRの導入をするのか」「AI-OCRでどの業務を効率化するのか」など、導入目的を明確にしておきましょう。
帳票の仕分け機能を使いたい
他のシステムと連携したい
縦書きの書類にも活用したい
たとえば上のような目的があれば、それに対応したサービスを選ばなければなりません。
なかには「請求書などの経理業務向け」「不動産業界向け」など、特定の業務や業界に特化したAI-OCRもあります。汎用性は低い反面、特定の分野においては利便性・精度ともに高いので、必要に応じて検討するとよいでしょう。
2)利用料金は予算内に収まるか
AI-OCRサービスにはクラウド型とオンプレミス型があり、料金相場は以下のとおりです。
【クラウド型】初期費用:0円~数十万円、月額料金:1万円~20万円
【オンプレミス型】初期費用:10万円~数百万円、月額料金:10万円~50万円
クラウド型はインターネット経由でサービスを利用し、オンプレミス型は自社にサーバーを構築してサービスの管理・運用を行います。そのためオンプレミス型のほうが安心して使えますが、初期費用・月額料金ともに高いことが多いです。
一方でクラウド型は、処理枚数や項目数によって料金が変わる従量課金制が主流。それゆえ「思っていたよりも料金が高い」というトラブルも起きやすく、注意が必要です。
3)セキュリティ対策はされているか
AI-OCRでは多くの書類を扱いますが、万が一情報流出が起こってしまうと、多大な損害を招きかねません。それを防ぐために、セキュリティの整ったサービスを選ぶことが大切です。
クラウド型は、インターネットを介してサービスを利用するため、不正アクセスやサイバー攻撃のリスクが残ってしまいます。安心できるサービスを選ぶには、以下の指標を参考にしましょう。
データを暗号化している
二段階認証を導入している
ISO27001認証などを取得している
さらに高いセキュリティを求めるなら、オンプレミス型がおすすめです。オフラインで使えるため外部アクセスを防げますし、企業が直接サーバーを管理するため、漏洩リスクも減らせます。
AI-OCR製品のおすすめ10選!特徴を比較
ここでは数あるAI-OCR製品のなかから、おすすめサービス10選をご紹介します。クラウド型のサービスが主流ですが、クラウド型・オンプレミス型の両方に対応しているサービスも少なくありません。
トライアルの扱いもさまざまで、無料トライアル期間を設けているサービスもあれば、有料でフル機能を試せるサービスもあります。なかにはトライアルとは別に読取精度のお試しができるサービスもあるので、活用するとよいでしょう。
ぜひそれぞれの特徴を比較しながら、気になるサービスを見つけてください。
①Mailmate(メールメイト)|領収書・請求書を電子化して経費管理を楽に

料金体系:要問合せ
導入方法:クラウド
対応書類:領収書、請求書、名刺 など
トライアル期間:30日間(無料)
Mailmateはクラウド私書箱として人気の高いサービスですが、AI-OCR技術を活用した便利な機能も搭載されています。月々の利用料金が手頃で、導入しやすいのも魅力です。
たとえば領収書の電子化機能は、アプリで領収書の写真を撮ってアップロードすると、自動で領収書の分類・整理が完了するというもの。手軽に領収書を電子化できるうえ、必要なデータの検索や出力もしやすくなります。
請求書管理、名刺管理も同様に、AI技術で紙の書類を電子化し、データの抽出や集約を行う機能です。検索性が高まるうえ、ペーパーレス化も進みますよ。
②DX Suite|文字認識精度の高さで導入企業数3,000社超え

引用:DX Suite | 最高のAI-OCRを。
料金体系:基本料金+従量課金制
導入方法:クラウド、オンプレミス
対応書類:請求書、領収書、発注書 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:1ヶ月(有料)
DX Suiteは、導入企業数が3,000社を超えるほど市場シェア率の高いAI-OCRサービスです。クラウド型・オンプレミス型のいずれにも対応しているため、企業に合わせた形で導入できます。
大きな強みは、文字の認識精度が高い点。二重線や訂正印の付いた文字は読み飛ばせますし、複数行に渡る文字や枠からはみ出した文字も読み取ることができます。
日本語のほか英語や中国語、ベトナム語など、複数言語に対応しているため、海外とのやり取りがある企業でも安心です。
③スマートOCR|官公庁の導入実績が豊富なので信頼性抜群

引用:スマートOCR|非定型帳票や手書き文字も読み取り可能のAI-OCR
料金体系:基本料金+従量課金制
導入方法:クラウド、オンプレミス
対応書類:請求書、領収書、発注書 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:5日間(無料)、1ヶ月(有料)
スマートOCRは、企業だけでなく官公庁の導入実績も多いのが特徴です。法務省や国税庁などにも利用されているため、信頼性の高いサービスといえるでしょう。
ISO27017認証を取得しているほか、二段階認証やIPアドレスの制限などが導入されており、高いセキュリティが保たれているのも魅力。より安全性の高いオンプレミス型にも対応しています。
スマホアプリがあるため、スマホやタブレットから画像をアップロードすることも可能です。手軽に利用できるため便利ですね。
④AIRead|導入方法も対応言語も幅広い!バーコード読み取りも可能

引用:AI OCR (AIRead) | アライズイノベーション株式会社
料金体系:基本料金+従量課金制
導入方法:クラウド、オンプレミス、LGWAN
対応書類:請求書、納品書、契約書 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:1ヶ月(無料)
AIReadは日本語以外にも数種類の言語に対応しており、シンガポールでの導入実績もあるAI-OCRサービスです。クラウド型、オンプレミス型のほか、行政専用の閉域ネットワークで利用できるLGWAN版も提供されています。実際に市や地方自治体の導入事例も多いですよ。
多様な形式に対応しているのも便利な点。チェックマークが付いた文字は「true / false」で抽出できますし、バーコードやQRコードの読み取りにも対応しています。
⑤eas(イース)|オペレータ作業を組み合わせると最大認識精度99.98%

引用AI-OCRを効果的に活用。書類のデータ化、これで解決|eas(イース)
料金体系:基本料金+従量課金制
導入方法:クラウド
対応書類:申込書、伝票、勤怠表 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:1ヶ月(有料)
easはAI-OCR単体だけでなく、AI-OCRとオペレータ作業を組み合わせた利用もできるサービスです。オペレータ作業を組み合わせる場合、AI-OCRの読み取りデータに誤字があれば、オペレーターが確認・修正を行います。そのため従業員が対応しなくても、最大99.98%という高精度を実現できるのです。
さらにBPaaSコースを選べば、ユーザーは原本を送るだけでテキストデータを受け取れるのも特徴。帳票のアップロードが不要になり、業務負担を削減できます。BPOコースなら、業務プロセスを丸ごと委託することも可能です。
⑥RICOH 受領請求書サービス/受領納品書サービス|設定の手間がかからず便利

引用:クラウド型AI OCRで入力業務の効率化~経理・仕入管理部門の働き方改革|リコー
料金体系:要問合せ
導入方法:クラウド
対応書類:請求書、納品書
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:100枚まで(無料)
RICOHのAI-OCRは、請求書と納品書に特化したサービスです。AIの事前学習が済んだ状態で提供されるため、導入時の設定作業は不要。AIが自動で項目の判別とデータの抽出を行うため、多様なフォーマットに対応できます。
OCR処理を行ったあとは、帳票を確認・修正してからCSV形式でのダウンロードが可能になります。確認・修正作業は、RICOHのBPOサービスにお任せすることもできますよ。会計システムや銀行支払システムなど、その他システムとの連携もしやすいです。
⑦AIスキャンロボ|書類の構造が複雑でもスムーズに対応できる

引用:AI-OCR|ネットスマイルのAIスキャンロボ
料金体系:要問合せ
導入方法:クラウド
対応書類:請求書、納品書、注文書 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:1ヶ月(有料)~
AIスキャンロボは面倒なテンプレート設定が不要で、すぐに使えるのが特徴。書類をアップロードするだけで、AIが自動でテンプレートを選択してくれるため、悩むことがありません。
1行に複数の情報が書かれていても項目ごとに整理できるうえ、1行おきに読み込ませるなど細かな設定も可能。利便性が高く、多様な帳票を扱う企業にもおすすめです。
ユーザーの声を基に、週に1度バージョンアップを重ねているのも強みです。これまでUIの改良や座標の固定、グループ化など、多くの機能が追加されています。
⑧SmartRead|定額制なので予算を立てやすいのが大きな魅力

引用:SmartRead|次世代AI OCRで文書のデータ化をもっと簡単に。
料金体系:定額制
導入方法:クラウド、オンプレミス
対応書類:注文書、申込書、勤怠管理表 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:500枚まで(無料)
SmartReadのクラウド版には、年間の処理可能枚数に応じた3つのプランが用意されています。従量課金がなく、月々の利用枚数が変わっても支払う料金は変わらないため、予算の見通しが立てやすいのが特徴です。
高精度の読み取り機能だけでなく、帳票の仕分け機能が付いているのも便利な点。異なる書類が混在していても、わざわざ分類する手間はかかりません。読み取ったデータはCSVファイルのほか、エクセルやPDFなどで出力することも可能です。
⑨Dyna Eye11|オンプレミス型ならではの高いセキュリティ体制が持ち味

引用:DynaEye 11 | オンプレミス環境で高精度な文字認識を実現するAI-OCR
料金体系:定額制
導入方法:オンプレミス
対応書類:請求書、申込書、日報 など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:60日間(無料)
DynaEye11の強みは、オンプレミスがゆえの強固なセキュリティ。企業の外に情報を送る必要がないため、安心して利用できます。8,500社以上の導入実績があることから、信頼性も高いでしょう。
手書き文字の認識精度が高く、枠外の文字や斜め文字でも読み取れるほか、バーコードやQRコードの読み取りにも対応しています。フォント登録もできるので、独自のフォントを使っている方にとっても便利です。
定額制を採用しており、読み取り枚数を問わず料金が一定なのも安心ですね。
⑩AI-OCRらくスルー|直感的な操作ができるので初心者にもおすすめ

引用:AI-OCR 手書き書類をデジタル化 | 関西ビジネスインフォメーション
料金体系:基本料金+従量課金制
導入方法:クラウド
対応書類:申込書、アンケート など
対応フォーマット:定型、非定型
トライアル期間:30日間(有料)、60日間(有料)
AI-OCRらくスルーは、その名のとおり「らくに」使えるのが魅力の一つ。画面が見やすく直感的に操作できるため、AI-OCRの導入が初めてという方でも安心です。
オプション機能が充実しているのも特徴です。自動帳票仕分け機能を使って利便性を高めても良いですし、IPアドレスを制限して外部からのアクセスを防ぐことも可能。必要であれば、スタッフが訪問して操作説明や事前設定をサポートするサービスも利用できます。
AI-OCRの料金体系

AI-OCRを利用する際は、以下の料金がかかります。
初期費用:サービス導入時のみかかる費用
月額料金:サービス利用中に毎月かかる費用
その他:オプション機能の利用料金など
なかでも注意が必要なのは、月額料金です。多くのAI-OCRサービスでは「基本料金+従量課金制」をとっており、基本料金に加えて読み取り枚数や読み取り項目数に応じた金額がプラスされます。そのため多く使うほど料金が高額になる場合が多いのです。
またオプション機能を付ける場合は、その分も月額料金に加算されます。単にプラン料金だけで比較するのではなく、実際の利用イメージをもとに試算した料金で比較してくださいね。
無料のAI-OCRと有料のAI-OCRの違い
AI-OCRのなかには、以下のように無料で使えるサービスもあります。
Google Drive
Microsoft OneNote
Light PDF など
無料サービスの特徴は、導入の手間がかからない点。画像をアップロードすれば、簡単な操作を行うだけでテキストの抽出が完了します。
ただし有料サービスと比べて、非定型フォーマットの帳票や手書き文字の読みとりには強くありません。基本的にクラウド上でしか利用できないため、オンプレミス型を考えている企業には向かないでしょう。
機能の充実度や他システムとの連携性、サポート体制の観点から見ても、ビジネスで使うには有料AI-OCRのほうが優れているといえます。
主要なAI-OCRサービスの価格比較表
AI-OCRサービスによって、初期費用や月額料金は大きく異なります。またプランごとに読み取り上限数が決まっており、それを超えると追加料金が発生するサービスも多いです。
上述したAI-OCRサービスについて、クラウド型の最低料金と読み取り上限数を一覧にすると、以下のとおりです。
|
初期費用 |
月額料金 |
月の読み取り上限 |
---|---|---|---|
Mailmate |
0円 |
要問合せ |
ー |
DX Suite |
0円~ |
3万円+税~ |
1万8,000円分 |
スマートOCR |
10万円~ |
3万円~ |
300枚~ |
AIRead |
22万円 |
1万3,200円~ |
100枚~ |
eas |
20万円 |
5万円~ |
1万5,000円分 |
RICOH |
5,500円 |
3,300円~ |
30通~ |
AIスキャンロボ |
要問合せ |
要問合せ |
ー |
SmartRead |
0円 |
約3万円+税~ |
(年間)約1.8万枚 |
DynaEye11 |
ー |
ー |
ー |
AI-OCRらくスルー |
0円 |
3万円~ |
6,000項目~ |
サービスによって料金に大きく差がありますが、その分月の読み取り上限数や使える機能も異なります。複数のプランを用意しているサービスも多いため、公式ページも参考にしてくださいね。
一方、オンプレミス型の料金比較は以下のとおりです。
|
初期費用 |
月額料金 |
月の読み取り上限 |
---|---|---|---|
DX Suite |
要問合せ |
要問合せ |
ー |
スマートOCR |
100万円~ |
34万円~ |
1万枚~ |
AIRead |
0円 |
13万2,000円~ |
1,000枚~ |
SmartRead |
0円 |
約20万円+税~ |
要相談 |
DynaEye11 |
ー |
初年度:約4万2,000円~ 2年目以降:約7,000円~ |
(年間)6,000ページ~ |
オンプレミス型は自社サーバーに構築するため、搭載する機能や料金は個別相談というものが多くなっています。
AI-OCRを導入する際の注意点

AI-OCRはデータ入力を自動化し、業務効率化を実現するツールの一つです。伝票処理やデータ入力、アンケート処理など、さまざまな場面で活用できます。
ただ、導入にあたっては、いくつか注意点があります。事前に知っておけば導入後のミスマッチを防ぐことができるので、一つずつ確認していきましょう。
100%の精度ではない
AI-OCRの文字認識精度は、高いものだと99%を超えるほど。かなりの高精度なのですが、それでも100%にはなりません。特にサービスを導入したばかりなど、AIに学習データが溜まっていない期間は、ある程度の修正が必要です。
つまり、AI-OCRを使えば入力業務を大幅に効率化することはできますが、完全にAI-OCRに依存することはできません。なるべく最終確認は人の手で行うようにしましょう。
読み取りにくい帳票もある
AI-OCRサービスによっては、縦書きに弱いものや、非定型帳票に弱いものがあります。企業内で扱う帳票に合っていないサービスを選ぶと、どうしても誤字脱字が増えてしまいます。あまりに誤字脱字が多くなれば、修正作業に時間がかかってしまうので、業務効率化にはつながりません。
こうしたミスマッチを防ぐためにも、導入前にトライアル利用をしておくと安心です。実際に企業で使っている帳票を読み込ませてみて、実運用に耐えられるかどうか確認しておきましょう。
事前の設定や学習が必須
定型フォーマット対応のサービスは、文字の抽出精度が高いのが特徴です。ただ、事前に設定したフォーマットに則って読み込みを行うため、事前準備が必要となります。
それに対して非定型フォーマット対応のサービスは、事前にフォーマットを設定する必要はありません。けれども、AIは未学習のフォーマットに対する認識精度が落ちてしまいます。そのためAIに事前学習をさせて、抽出精度を高めなければなりません。
ただAIは繰り返し学習するなかで、徐々に認識精度を高めていきます。初めは思ったような精度ではなくとも、使い続けることで少しずつ読み取り精度が安定していきますよ。
AI-OCRを比較する際によくある質問

最後に、AI-OCRを比較する際によくある質問に回答していきます。導入時の参考にしてくださいね。
Q1)トライアル利用はできるか
トライアル利用とは、本格的な導入前にお試し利用をしてみること。無料のトライアル期間が設けられているAI-OCRサービスは多いので、ミスマッチを防ぐためにもうまく活用しましょう。
トライアル期間はサービスによって異なり、数日~数ヶ月と幅があります。その期間でチェックしておきたいのは、主に以下の3点です。
文字認識の精度
帳票の読み取り精度
使いやすさ
気になるサービスがあればいくつか試してみて、最も自社に合ったサービスを選ぶとよいですね。
Q2)専門知識がなくても使いこなせるか
AI-OCRを初めて導入する場合、うまく使いこなせるか不安に思う方もいるでしょう。ところが実際は、ほとんどのAI-OCRサービスが直感的に操作できるため、専門知識がなくても使いこなせます。特にクラウド型のサービスであれば、自社でサーバーの管理・運用を行う必要さえありません。
また電話やメール、チャットなどのサポート体制が整っているものを選べば、疑問点やトラブルが発生した際にすぐ相談できるため便利ですよ。
Q3)定額制と従量課金制のどちらがいいか
AI-OCRサービスのなかには、月額料金が定額のものもあれば、基本料金+従量課金制をとっているものもあります。定額制が向いているのは、読み取る枚数や項目数が多い場合で、コスト管理がしやすいというメリットもあります。ただ、定額制をとっているサービスはあまり数が多くありません。
一方で従量課金制は、読み取る量が少ない場合や、時期によって利用頻度が変わる場合に向いています。また従量課金制のなかにも、読み取る書類の枚数に応じて料金が加算される方式と、読み取る項目数に応じて加算される方式があります。どちらがコストを抑えられるか試算しておくとよいですね。
自社に合ったAI-OCRを導入して業務効率化を進めよう

本記事では、AI-OCRの導入を考えている企業に向けて、おすすめAI-OCRサービスの特徴比較、価格比較をしてきました。サービスの選び方や注意点も解説したので、参考にしながら自社に合ったAI-OCRサービスを見つけてください。ぜひAI-OCRを活用し、業務効率化を進めていきましょう。
なかでも請求書や領収書、名刺の電子化に悩んでいる方には、Mailmateがおすすめです。WebブラウザとiOSデバイスに対応しているので、利便性が高いですよ。1つのアカウントに何人でもユーザーを追加できるため、チームでの情報共有にも便利です。
30日間は全額返金保証もついているため、1度試してみてはいかがでしょうか。
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