【日本は8位】2022年デジタル生活の質ランキングTOP8を紹介
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「Digital Quality of Life Index」という調査を知っていますか?
Digital Quality of Life Indexとは、各国のデジタル生活の質(DQL)を多方面から調査したランキング形式のレポートのことです。
日本は、8位にランクインしています。
本記事では、昨年の9月に公表された2022年デジタル生活の質ランキングのTOP8カ国と全体の考察を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
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デジタル生活の質(DQL)ランキングとは?
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当デジタルランキングは、各国のデジタルウェルビーイングに影響を与えている要因や今後どの分野を優先的に改善すべきかなどを明らかにしてくれます。
2022 Digital Quality of Life Indexでは、前年の110カ国よりも増えて117カ国、全世界の人口の92%を対象としています。
デジタルランキング評価指標5つ
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Digital Quality of Life Indexでは、5つの評価指標と14の構成要因で各国のデジタル生活の質を評価しています。
5つの指標とは以下の通りです。
インターネットのアフォーダビリティー(値ごろ感)
インターネットの質
電子インフラストラクチャー
電子セキュリティ
電子政府
この5つの指標を20%ずつに分けて総合評価をしています。
各指標についてそれぞれ簡単に紹介します。
1. インターネットのアフォーダビリティー
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これは、インターネットの利用しやすさです。
安定したインターネットを利用するために、どれくらい働く必要があるかを調査します。
以下2つの要因で評価します。
最も安価なモバイルインターネットを使うために必要な労働時間
最も安価なブロードバンドインターネットを使うために必要な労働時間
2. インターネットの質
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これは、その国のインターネットの
速度
安定性
成長率
を測るものです。
以下6つの要因で評価します。
モバイルインターネットの通信速度
ブロードバンドインターネットの通信速度
モバイルインターネットの安定性
ブロードバンドインターネットの安定性
モバイルインターネットの通信速度の1年間における成長度合い
ブロードバンドインターネットの通信速度の1年間における成長度合い
3. 電子インフラストラクチャー
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これは、その国の電子インフラがどれだけ発達しているかを測るものです。
以下2つの要因で評価します。
人口100人あたりのインターネットの利用者数
ネットワーク即応性
4. 電子セキュリティ
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これは、その国に住む人々がどれだけ守られていると感じるかを測るものです。
以下2つの要因で評価されます。
サイバーセキュリティ
データ保護法
5. 電子政府
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これは、その国の政府サービスの先進性とデジタル化の度合いにより決定されます。
以下2つの要因で評価します。
オンラインサービス指数
AIレディネス
以上が各指標と構成要因です。
これから紹介するランキングは、これらの指標を総合的に評価したものです。
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1位から10位の国について、5つの指標の順位とその特徴を紹介します。
1位:イスラエル(前年4位)
インターネットのアフォーダビリティー:1位
インターネットの質:21位
電子インフラストラクチャー:28位
電子セキュリティ:32位
電子政府:33位
イスラエルは、昨年から3つ順位を伸ばし1位を獲得しました。
注目すべきは、インターネットのアフォーダビリティーで全体1位を獲得していることです。
最も安いモバイルインターネットを利用するための労働時間は5秒しかかかりません。
最も安いブロードバンドインターネットも19分の労働で利用できます。
2位:デンマーク(前年1位)
インターネットのアフォーダビリティー:9位
インターネットの質:2位
電子インフラストラクチャー:1位
電子セキュリティ:11位
電子政府:6位
デンマークは2年連続で1位を獲得していましたが、イスラエルに抜かれて2位になってしまいました。
電子インフラストラクチャーの項目は、昨年に続き1位です。
インターネットの質も昨年から7つ順位をあげましたが、インターネットのアフォーダビリティーは1位から8位へ大きく下落し、全体の順位を下げてしまいました。
3位:ドイツ(前年9位)
インターネットのアフォーダビリティー:3位
インターネットの質:26位
電子インフラストラクチャー:6位
電子セキュリティ:5位
電子政府:20位
ドイツは、インターネットのアフォーダビリティー(3位)、電子インフラストラクチャー(6位)、電子セキュリティ(5位)の項目で高評価を獲得し、前年よりも6つ順位を伸ばしました。
4位:フランス(前年7位)
インターネットのアフォーダビリティー:7位
インターネットの質:8位
電子インフラストラクチャー:15位
電子セキュリティ:11位
電子政府:13位
フランスは、昨年から3つ順位を上げ4位です。
5つの指標が7位から15位にまとまっており、総合的なデジタル生活の質の高さを示しています。
5位:スウェーデン(前年13位)
インターネットのアフォーダビリティー:37位
インターネットの質:11位
電子インフラストラクチャー:2位
電子セキュリティ:11位
電子政府:9位
スウェーデンは、電子インフラストラクチャーの項目が昨年に続き2位と高評価です。
電子セキュリティの順位を昨年より30位上げたことで、全体の順位も大きく向上させました。
6位:オランダ(前年11位)
インターネットのアフォーダビリティー:28位
インターネットの質:20位
電子インフラストラクチャー:3位
電子セキュリティ:14位
電子政府:8位
オランダは、電子インフラストラクチャー(3位)と電子政府(8位)が高水準です。
中でもネットワーク即応性は全体1位を獲得しています。
7位:フィンランド(前年3位)
インターネットのアフォーダビリティー:42位
インターネットの質:22位
電子インフラストラクチャー:7位
電子セキュリティ:10位
電子政府:4位
フィンランドは、昨年の3位から4つ順位を落とし7位です。
インターネットのアフォーダビリティーが42位と、昨年よりも38位も下げてしまったことが要因です。
中でもモバイルインターネットの値ごろ感が下がっています。
昨年は54秒の労働でモバイルインターネットを利用できていましたが、今年は571秒と約10倍の労働時間が必要となっています。
8位:日本(前年12位)
インターネットのアフォーダビリティー:5位
インターネットの質:19位
電子インフラストラクチャー:14位
電子セキュリティ:33位
電子政府:11位
日本は、昨年の12位から4つ順位を上げ8位です。
イスラエルに続きアジアの中では2番目に位置します。
インターネットのアフォーダビリティーが全体で5位と高く、中でもブロードバンドインターネットが安価で利用できます。
反対にモバイルの値ごろ感は低く、全体で56位、必要な労働時間は278秒となっています。
インターネットの質が昨年よりも12個順位を上げたことが総合ランキング上昇の要因です。
モバイルインターネットの安定性は88個順位を上げました。
反対に、電子セキュリティに関しては全体で33位、サイバーセキュリティに限ってみれば41位と並の水準となっています。
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ランキング考察:GDP=デジタル化が進んでいるわけではない
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まず初めに、インターネットの価格については昨年に比べモバイルインターネットの価格が全体的に安くなっています。
また、最も安価なモバイルインターネットを利用するための労働時間が昨年に比べて15%低くなっています。
反対に、最も安価なブロードバンドインターネットの利用は、昨年に比べて2%高くなっています。
次に、デジタルウェルビーイングについて特に電子インフラと電子政府に取り組むことで、デジタルウェルビーイングに良い影響を及ぼすことができることがわかっています。
一方、インターネットの値頃感はウェルビーイングとあまり関係がないことがわかりました。
さらに、GDPも各国のデジタル化の進み具合といつも相関関係があるわけではないそうです。
例えば、当調査ではGDPが低い国(ウクライナ、アルメニア、ブラジル、タイ、セルビア、アルゼンチンなど17カ国)でも、GDPのより高い国に比べてデジタル化が進んでいました。
つまり、資源が少ない中でも戦略的にデジタル化、デジタルセキュリティ強化の計画をすることで世界的にデジタル化を進めることができることを示しています。
まとめ:資源の量よりもデジタル化に取り組む姿勢が大事
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こちらが本日のまとめです。
・イスラエルが2年連続1位のデンマークを抜いて1位を獲得
・日本は昨年より4つ順位を上げて8位、電子セキュリティに課題あり
・裕福な国は必ずしもデジタル化が進んでいるというわけではない
各国のデジタル生活の質が今後どのように推移していくのか、2023年の調査が今から楽しみですね。
最後に、あなたのデジタル生活の質を向上させるwebサービスを1つ紹介させてください。
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