空き家バンクは外国人でも使える?空き家の魅力や探し方を紹介!
「空き家を相続したけれど、活用方法に困っている」
「日本の空き家が外国人に注目されている理由は?」
「空き家バンクって外国人でも使えるの?」
この記事では、こうした空き家に関する悩みや疑問を解決していきます。
国土交通省によると日本の空き家数は年々増えており、2023年は前回調査から51万戸増の900万戸に達しました。うち6割が相続空き家で、その4割以上が特に活用されていない状態です。
一方、近年では日本の空き家が外国人から注目されています。そこで本記事では、日本の空き家の魅力や空き家の探し方、管理方法を解説します。空き家に興味のある外国人の方や空き家の活用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
参考:令和6年空き家所有者実態調査 結果のポイント|国土交通省
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日本は「空き家問題」を抱えている
日本では、2010年代から空き家の多さが社会問題として取り上げられるようになりました。放置された空き家は資産価値が低下するうえ、周囲にも悪影響を及ぼします。そのため空き家問題を解決すべく、2015年には空家特措法も施行されました。
ところが令和5年の土地統計調査によると、依然として空き家数は増加中。2023年には空家数・空き家率ともに過去最高値を記録し、空き家数は30年間で約2倍となっています。
引用:令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果|総務省
放置空き家が引き起こすトラブルはさまざま
家は適切な管理がされていないと、徐々に劣化していきます。なかでも長期にわたって人が住んでおらず、管理もされていない放置空き家は、以下のようにさまざまなトラブルを招きます。
建物の劣化による倒壊や外壁落下
ねずみや害虫の発生
悪臭
草木の成長による景観悪化や隣家へのはみ出し
第三者の侵入や放火、不法投棄など
こうしたトラブルは周辺住民にも影響を与えるため、トラブルの原因にもなります。また危険な空き家を放置し、行政からの指摘にも応じない状態が続けば、増税や罰金などの罰則を受ける場合もあるので注意が必要です。
日本の空き家が外国人から注目を集める理由
日本では社会問題となっている空き家ですが、実は近年では外国人からの注目を集めています。その理由は、主に以下の3点です。
新築と比べて値段が安い
建物の質が高い
日本らしさを感じられる
空き家によっては数百万円で買える物件もあり、コスト面での魅力が大きいです。木造建築のレベルが高く、地震などの災害対策が整っている点も評価を得ていますし、ふすまや畳、縁側など日本らしさを感じられる物件が多い点も外国人の興味を引くのでしょう。
空き家の購入や賃貸利用、ビジネス利用をする場合も、それぞれにメリットがあります。
空き家を購入する良さはDIYがしやすいこと
海外では、DIYやリノベーションが盛んです。新築住宅へのこだわりが強い日本とは異なり、中古住宅を購入して自分好みに改装するのが主流という国もあるほど。なかには「日本の空き家を購入してリノベーションするのが楽しい」という人も少なくありません。
たとえばコンテンツクリエイターのジャヤ・サーズフィールドさんは、空き家を購入してリノベーションするまでの過程をYouTubeに投稿し、数百万回という再生数を記録しています。空き家の良さを活かした住みやすい家ができるので、魅力を感じる人も多いでしょう。
空き家の賃貸利用は外国人労働者向き
日本では少子高齢化の影響による労働力不足が課題とされており、対策として外国人労働者を雇う起業も増えてきました。ただ、外国人が入居できる賃貸物件はあまり多くありません。そこで注目されているのが、空き家の賃貸利用です。
外国人労働者は賃金があまり高くないこともあり、手ごろな価格で住める空き家物件は魅力的でしょう。日本人に好まれない築年数の古い物件や駅から遠い物件も、外国人労働者にとっては大きなデメリットとはなりません。そのため外国人労働者と空き家のマッチングを進めるケースが増えています。
民泊施設や投資用物件としても人気が高い
近年ではインバウンド需要が増加しており、多くの外国人観光客が日本を訪れています。それに伴い観光地が活性化する一方で、問題となっているのが宿泊施設の不足。ホテルの部屋不足を解消するために新規ホテルの建設も進んでいますが、なかなか追いついていません。
そこで、一般住宅を宿泊施設として利用する「民泊」が大きな注目を集めています。空き家や古民家を民泊として活用するケースは増えており、成功事例も多数。必要な手続きやリノベーションなどの手間はかかりますが、高利回りが見込めるため、投資用の不動産としても人気が高くなっています。
空き家バンクは外国人も利用可能!空き家探しに便利な制度
空き家バンクとは、空き家を探している人と空き家を売りたい・貸したい人をマッチングさせ、双方の需要を満たす制度です。自治体を中心に運営されており、国土交通省の空き家・空き地バンク総合ページ からも情報を確認できます。
空き家バンクは営利目的のシステムではないため、仲介手数料がかからないのが大きな特徴。そのためコスト面などのメリットは大きいですが、デメリットも存在するので注意が必要です。
詳しく見ていきましょう。
空き家バンクはコスト面のメリットが大きい
空き家バンクには、3つのメリットがあります。
(売主)無料で情報を公開できる
(買主)一般の物件よりも安く購入できる
補助金制度を使える場合がある
空き家バンクを使えば、売主・買主ともにコストを抑えられます。その理由は自治体が運営していることと、仲介手数料がかからないこと。売主は手軽に物件情報を公開できますし、買主も安く物件が手に入るので嬉しいですよね。
また空き家バンクの登録物件に対して、補助金を出している自治体も少なくありません。たとえば福島市では、家財道具の処分やハウスクリーニング費用について、最大10万円の補助金を出しています。補助金を受けとることで、よりコストを抑えられるでしょう。
参考:補助金・支援制度等 – 福島市空き家バンク
空き家バンクのデメリット
コスト面でのメリットは大きい反面、空き家バンクにはデメリットもあります。
自分で交渉や手続きが必要
現地に行かなければわからない情報が多い
成約に時間がかかる
自治体はあくまで運営母体であり、不動産業者のように交渉や手続きは行いません。なかには不動産業者に仲介業務を委託している自治体もありますが、業者を選ぶことはできませんし、業者とのやり取りも自分で行うことになります。
また空き家バンクは物件ごとの掲載情報や写真が少なく、詳細を知るには現地確認が必要です。ただ田舎の物件だとアクセスが悪く、不便かもしれません。
利用者が少ない、手続きに時間がかかるなどの理由で、成約に時間がかかる点もデメリットといえます。
外国人が空き家バンクを使う時の注意点
空き家バンクは、外国人でも自由に使うことができます。自治体が運営しているので安心感もありますし、コスト面でもメリットがあるため、利用を考えている人もいるでしょう。
空き家バンクを利用する際は、まず購入する場所を決めておくとスムーズです。たとえば福岡市に住みたい時は、「福岡市 空き家バンク」などと検索してください。
ただし空き家バンクの掲載情報は、すべて日本語で書かれている点に気を付ける必要があります。日本語が理解できないと、使いにくいかもしれません。自分で手続きを行う場合は、通訳や代理人を立てることも検討するとよいですね。
外国人の空き家探しにおすすめの空き家サイト
引用:Akiya Japan
外国人が日本の空き家を探す方法は、空き家バンクだけではありません。近年では外国人の空き家に対する注目が高まっていることもあり、以下のように外国人向けの空き家サイトも増えてきました。
AKIYA BANKS:日本の自治体の情報を集約している英語サイト
Akiya Japan:物件タイプや住所から検索できる。Teritoruと連携
Akiya Mart:物件が検索しやすく、情報量も多め
Airbnb(エアビー):民泊仲介サービス。旅行などの短期利用向け
こうしたサイトは、自治体が運営する日本の空き家バンクとは異なり、企業や仲介業者などが運営しています。英語で書かれているため、外国人には情報理解がしやすいでしょう。
空き家対策はMailmateにお任せ
空き家を放置していると、悪臭や害虫などのトラブルを招きます。別荘にしていて済まない期間が長い場合や、空き家の引き取り手がない場合、民泊の利用者を待っている期間などは、適切に空き家管理をしなければなりません。
空き家管理に必要なのは、定期的な通水や換気、設備点検や害虫の駆除、草むしりなど。近場の物件なら自分で通ってもよいですし、遠方の物件であれば空き家管理サービスを利用するのもよいでしょう。
ただし見落としやすいのが、郵便物の管理です。郵便物が溜まってしまうと、空き巣に狙われる、郵便物を抜き取られるといった被害に遭うリスクが高まります。
そんな時に便利なのが、クラウド私書箱・Mailmateです。
Mailmateは空き家管理に便利なツール
Mailmateは紙の郵便物をデジタル化し、クラウド上にアップロードするサービスです。スマホから空き家宛の郵便物を確認できるうえ、郵便物データの保管や検索も容易。手軽に郵便物の管理ができますよ。
さらに以下の機能が使えるため、外国人が空き家を管理する際に役立ちます。
固定資産税を支払う際の納税管理人として登録できる
税金や請求書支払いを代行
不動産登記時の国内連絡先として登録できる
電気やガス、水道の契約をサポートする
郵便物や書類の翻訳を行う など
日本全国で利用できるため、日本で空き家を購入するならぜひ試してみてくださいね。
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空き家バンク 外国人に関するQ&A
最後に、空き家バンクを外国人が利用する際によくある質問に回答します。
Q1)空き家バンクの利用に制限はある?
空き家バンクには、特に利用制限がありません。ビザや在留資格のない外国人であっても、問題なく利用できます。
ただしなかには、定住・移住を考えている人向けに物件紹介をしている自治体もあります。その場合、在留外国人は問題なく空き家を購入できますが、非居住者が投資用物件として購入するのは難しいかもしれません。
Q2)外国人が空き家を買う時に必要な書類は?
空き家に限らず、不動産を購入する際に外国人が準備すべき書類は以下のとおりです。
外国人住民票 または 住所証明書 または宣誓供述書
印鑑証明書 または 宣誓供述書
本人確認書類
在留資格のある外国人であれば、日本に住民票の登録があるため、住民票や印鑑証明書を取得できます。市区町村の役所などで手に入れましょう。
一方で非居住者の場合は、住民票の登録がありません。代わりに現住所やサインの正当性を証する書類である「宣誓供述書」を準備してください。宣誓供述書を手に入れるには、自国の公証人に依頼して認証を受けるほか、在日大使館や領事館での認証も可能。来日前に準備しておくとスムーズです。
Q3)空き家を購入時に利用できる補助金には何がある?
空き家に悩む自治体は多いため、空き家の活用や対策に対して補助金が出ることも多いです。たとえば自治体によっては、以下の費用が補助されます。
空き家を購入する際の費用
空き家の解体にかかる費用
空き家の家財管理にかかる費用
空き家の状態を調査する際の費用 など
補助金額は最大で200万円を超えることもあるため、うまく活用したいですね。
空き家探し中の外国人はツールをうまく活用しよう
本記事では、日本の空き家を探している外国人や空き家の活用に興味のある方向けに、空き家の魅力や探し方、管理方法などを解説しました。空き家バンクなどを活用すれば、外国人でも空き家の検索が可能です。メリット・デメリットを把握してうまく活用しましょう。
また空き家のトラブルを防ぐには、管理がとても重要です。自分で管理するのが難しければ、空き家管理サービスなどの外部委託もおすすめ。なかでも外国人が空き家を管理する場合は、Mailmateが便利です。
Mailmateを使えば、売買契約時から日常生活まで必要なサポートを受けられます。日本語に不安がある人でも、問題なく空き家管理ができますよ。ぜひお試しください。
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