【仕入れサイト6選】ネットショップで無在庫販売する方法を解説

最終更新: August 28th, 2024
【仕入れサイト6選】ネットショップで無在庫販売する方法を解説

「ネットショップにおすすめの仕入れサイトが知りたい」

「個人が運営するネットショップでの無在庫販売は可能?」

「在庫を持たないことにどんなメリットがあるの?」

この記事では、こうした疑問を解消していきます。

近年ではネットショッピングの需要が高まるとともに、個人でネットショップを開設する方も増えてきました。そんななかで注目を集めているのが、在庫を持たずにネットショップを運営する「無在庫販売」という形態です。

本記事では、無在庫販売のメリットや注意点、そして無在庫販売におすすめの仕入れサイトをご紹介します。ネットショップの運営を考えている方や運営に興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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在庫を持たずに販売する「無在庫販売」とは

在庫を持たずに販売する「無在庫販売」とは

お店の販売手法として一般的なのは、仕入れた商品を在庫として有し、受注状況に合わせて販売する「有在庫販売」です。商品の受注から出荷までスムーズに進む、在庫管理がしやすいといったメリットがある反面、仕入れにコストがかかるうえ、在庫の保管に手間がかかるというデメリットもあります。

それに対して無在庫販売とは、その名のとおり在庫が無い状態で商品を販売する手法です。

無在庫販売の場合はまずインターネット上に商品を出品し、顧客からの注文が入った時点で初めて仕入れを行います。やり方によっては、自分で直接商品を見ることのないケースも珍しくありません。

無在庫販売には、大きく分けて3つの仕入れ方法があります。

方法1)ドロップシッピング

ドロップシッピングの特徴は、仕入れ先が直接顧客に商品を発送してくれる点です。

ドロップシッピングを行うにはメーカーと直に交渉する方法もありますが、TopSellerや卸の達人などの仕入れサイトを利用する方も多いですよ。

大きなメリットとして挙げられるのは、仕入れ先であるメーカーや卸売業者が検品・出荷等の作業を行うため、その分の手間が省ける点。その反面、不良品や配達の遅れといったトラブルが起こるリスクもあります。自分の目で商品を確認することができないので、不安を感じる方もいるかもしれません。

手軽な方法ゆえに、競合他社が多いのも懸念点といえます。

方法2)自社出荷

自社出荷とは、受注後に商品を自社へ仕入れ、検品・梱包をした後に発送する方法です。

ドロップシッピングが仕入れ先から顧客へと商品を直送するのに対し、自社を経由して発送する形となります。

そのためドロップシッピングと比較して手間がかかるうえ、顧客のもとに商品が届くまで時間もかかってしまいます。ただ、自分の目で検品ができるためクレームのリスクを減らせますし、メッセージカードを同梱する、丁寧な包装を行うといった工夫もできるでしょう。

一方で扱う商品が増えると、出荷作業が大変になるかもしれません。そんな時はShip&Coなどの出荷管理システムを使う方も多いですよ。

方法3)受注生産・オーダーメイド

受注生産とは、注文を受けてから商品を生産する方法です。オーダーメイドと呼ばれることもありますね。

この方法も在庫を持たないため、無在庫販売の一つとされています。受注生産ができるサイトとしては、オリジナルTシャツを制作するオリジナルプリント.jpなどが人気です。

受注生産やオーダーメイドの場合、オリジナル商品が作りやすく、他社との差別化が図りやすいというメリットがあります。一方で受注から発送まで時間がかかる点は、デメリットといえるでしょう。

おすすめ記事:ネットショップにおすすめの発送代行とは?|料金や選び方も解説

無在庫販売のメリット3つ

無在庫販売のメリット3つ

ネットショップを運営するうえで無在庫販売が注目されている背景には、いくつかの理由があります。ここでは無在庫販売によって得られるメリットを3つご紹介します。

メリット①初期投資を抑えて開業できる

ネットショップを個人で運営している方や、ネットショップを開業したばかりの方にとって、商品をどのくらい仕入れるかというのは難しい問題です。まとまった数を仕入れるにはかなりのコストがかかりますし、かといって仕入れ数が少なすぎるとすぐに在庫切れとなり、顧客を逃してしまうかもしれません。

一方、無在庫販売の場合は商品を手元に置く必要がないので、仕入れ数に悩む必要はありません。さらにまとまった数を仕入れるためのコストがかからないため、初期投資をほとんど必要とせずに始めることができます。開業時のコストを抑えたい方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

メリット②過剰在庫・不良在庫のリスクがなくなる

ネットショップで仕入れた商品は、すべて売り切ることができなければ過剰在庫や不良在庫を抱えることとなります。過剰在庫、つまり商品が余っている状態になってしまうと、商品の保管場所や管理にコストがかかり、ネットショップの運営を圧迫することになるでしょう。

また劣化やタイミングのずれなどが原因で正規価格で売れる見込みがなくなった商品は、不良在庫と呼ばれます。そして不良在庫は、必ず適切なタイミングで処分をしなければなりません。処分にもコストがかかるので、ネットショップにとっては大きな損失となります。

その点、無在庫販売では受注数に応じて仕入れを行うため、こうした在庫を抱えるリスクはなくなります。

メリット③在庫管理の手間がかからない

適切に在庫管理を行うには、多くの作業が求められます。

  • 在庫数の把握

  • 受注情報の管理

  • 入出庫情報の管理

  • 返品状況の把握

  • 棚卸し

さらに冷蔵品や冷凍品、壊れ物などの商品があると、保管方法にも配慮が必要です。十分な保管場所も用意しなければなりませんね。

無在庫販売はこうした作業が不要なうえ、保管場所を用意する必要もないので、在庫管理に手間をかける必要がありません。この点も大きなメリットといえるでしょう。

無在庫販売のデメリット3つ

無在庫販売のデメリット3つ

無在庫販売には数々のメリットがある一方で、無在庫販売ならではのデメリットも存在します。あらかじめデメリットを把握したうえで、何らかの対策をしておくと良いですね。

デメリット①商品の質を管理しづらい

無在庫販売は自分の目で商品を見る機会がほとんどないため、商品の品質管理が難しいというデメリットがあります。万が一品質に問題があれば、顧客からのクレームや、ネットショップの評価が下がることにつながるでしょう。それは商品の質だけでなく発送スピードや梱包の丁寧さなど、あらゆる面で同じことがいえます。

この問題を解決するには、信頼できる仕入れ先を見つけることが大切です。あるいは仕入れ先からの直送ではなく、自社出荷に切り替えるのも良いですね。ネットショップにとって品質管理は重要な部分なので、自分が納得できる方法を見つけてください。

デメリット②競合他社が多い

無在庫販売のなかでも特にドロップシッピングは、その手軽さゆえに競合他社が多い傾向にあります。競合が多いと自社が目立ちにくく、なかなか顧客獲得に結び付きません。

また仕入れ価格が一定となっているため、販売価格をどれだけ下げられるかがポイントとなります。とはいえ販売価格を下げ過ぎると、今度は利益が出なくなってしまうでしょう。無在庫販売は、価格競争に巻き込まれずに利益とのバランスをとるのが難しい形態なのです。

だからこそ商品の魅力が伝わるページ作りをする、丁寧なお礼メールを送るなど、販売価格以外の部分で他社との差別化を図る工夫が欠かせません。

デメリット③無在庫販売禁止のECサイトもある

ネットショップを開業する際は、ECモールへ出店する、あるいはパッケージを使ってECサイトを構築する方が多いでしょう。どちらもメリット・デメリットがあるので、好みに合わせて選択すると良いですね。

ただし大手ECモールのなかには、無在庫販売が禁止されている、あるいは厳しい条件を課しているところがあります。それを知らずに無在庫販売を行ってしまうと、最悪の場合はアカウント凍結などの措置が下されるかもしれません。

反対にShopifyやBASE、Makeshopなどは無在庫販売が可能なので、参考にしてください。ECサイト・ECモールを選ぶ前に、無在庫販売に対応していることを確認しておきましょう。

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在庫なしでネットショップを運営する際の注意点

在庫なしでネットショップを運営する際の注意点

有在庫のネットショップと違って、無在庫ネットショップを運営するにはいくつかの注意点があります。顧客とのトラブルを未然に防ぎ、ネットショップの運営を安定させるためにも、ぜひ知っておいてください。

信頼性の高い仕入れ先を選ぶ

自社で商品を保管して出荷する有在庫販売と異なり、無在庫販売では仕入れ先が顧客に直接商品を発送するケースも多いです。そこで不良品の混入や配送遅延などのトラブルが起こると、ネットショップの評価に影響が出てしまいます。だからこそ、慎重に商品の仕入れ先を検討しなければなりません。

仕入れ先の評価基準としては、たとえば以下の4点が挙げられます。

  • 在庫数が安定している

  • 発送スピードが速い

  • 取引実績が豊富

  • 顧客からの評価が高い

また、個人情報の取り扱いについても確認しておきましょう。顧客の同意なく第三者に情報を開示する、サイバー攻撃を受けるということがないよう、厳しい目でチェックしてください。

送料や手数料を意識する

仕入れ先によって料金設定はさまざまですが、商品の代金とは別にサイトの利用料や送料、手数料などがかかる場合があります。「思っていたよりもコストが高く、売上が出ない」といったトラブルを防ぐためにも、送料や手数料の確認は必須です。

また海外からの輸入品には、基本的に関税がかかります。そのため海外商品の仕入れ、あるいは海外への商品発送を行う場合は、関税にも注意しなければなりません。知らずに脱税することのないよう、国外と取引を行う場合は事前に下調べをしてくださいね。

事前に市場調査を行う

ネットショップを運営していくには、市場調査も重要です。トレンドや顧客のニーズを把握しておけば、より売れる商品を扱うことができるでしょう。あるいは他社にない商品を扱うことで、ネットショップの独自性を高めることもできますね。

市場調査の方法は、リサーチツールやSNSを活用する、取引データを分析する、顧客へのアンケートを行うなどさまざまです。インターネット上でも十分な調査ができるので、積極的に行いましょう。

無在庫販売におすすめの仕入れサイト6選

ネットショップが商品を仕入れる方法はいくつもあります。

  • メーカーや作家と契約して直接仕入れる

  • 展示会などのイベントに参加して仕入れる

  • 海外に出向いて買い付けをする

なかでも手軽かつ個人でも行いやすいのは、仕入れサイトを利用する方法です。

ここでは無在庫販売ネットショップにおすすめの仕入れサイトを6つご紹介します。大事な商品を仕入れるためにも、サイトの安全性や料金などを比較して、自分に合ったものを選んでください。

①NETSEA(ネッシー)|国内最大規模の商品掲載数!扱うジャンルも広い

NETSEA(ネッシー)

引用:国内最大級の商品掲載数|問屋・卸売・卸・仕入れ専門サイト【NETSEA】

  • 月会費:0円

  • 商品ジャンル:アパレル、雑貨、食品・飲料、美容・健康など

  • 顧客への直送:商品によって可能

  • 特徴:取り扱うジャンルが幅広い、一部ドロップシッピングにも対応

NETSEAは株式会社SynaBizが運営する仕入れサイトで、国内最大級の規模を誇っています。企業間取引を目的としたサイトなので、一般消費者は入会することができません。取り扱うジャンルが幅広いうえ売れ筋商品のチェックがしやすく、仕入れ戦略を立てやすい点が魅力です。

商品によってはドロップシッピングにも対応しており、顧客への直送も可能。商品に「販売後注文可」「直送可」などと表記されているので分かりやすいですよ。また質問や問い合わせは、メールにて受け付けています。

②スーパーデリバリー|商品が1点でも卸売価格で仕入れ可能

スーパーデリバリー

引用:卸・仕入れサイト【スーパーデリバリー】ネットの問屋・卸売・仕入

  • 月会費:0円

  • 商品ジャンル:ファッション、食器、食品、家具、キャラクターグッズなど

  • 顧客への直送:商品によって可能

  • 特徴:商品1点から卸価格で仕入れ可能、BASEやCOLOR MEと提携

スーパーデリバリーは、株式会社ラクーンコマースが運営する仕入れサイトです。ほとんどの商品が1点でも注文できるので、個人で運営するネットショップにも向いています。

アパレル店や飲食店、美容院など多くの業種で利用されており、「商品のバリエーションが多くて驚いた」「必要に応じて少しずつ商品を増やせた」などと評価されています。

BASEやCOLOR MEと提携しており、アカウントの連携も可能。商品データをスムーズに反映できるので、BASEやCOLOR MEの利用者にはおすすめです。

③Aliexpress(アリエクスプレス)|海外展開を考えている方は必見

Aliexpress(アリエクスプレス)|

引用:JA.AliExpress

  • 月会費:0円

  • 商品ジャンル:ファッション、電子機器、オフィス家具、生活家電など

  • 顧客への直送:商品によって可能

  • 特徴:海外取引にも強い、商品の価格が安い

Aliexpressは、中国企業であるアリババが運営しています。そのため海外取引に強く、200カ国以上で利用されているのが特徴。国際配送が可能なので、海外展開を考えている方にもおすすめです。ただし日本語版のサイトは翻訳されたものであり、少々不自然な日本語となっている場合があるため、注意が必要です。

またAliexpressには、商品を安く購入できるという魅力もあります。安さの理由はメーカーや卸売業者が直接出品していることと、大量生産をしていること。中国は日本より物価が安く、製造コストが抑えられるのも一因です。

④TopSeller|複数のECモール・ECサイトと連携できて便利

TopSeller(トップセラー)

引用:TopSeller(トップセラー)

  • 月会費:0円~

  • 商品ジャンル:生活雑貨、家具、ファッションなど

  • 顧客への直送:可能

  • 特徴:複数のECモール・ECサイトと連携可能、目的に合った料金プランを選べる

株式会社もしもが運営するTopSellerは、約30万点の商品を扱う仕入れサイトです。楽天市場をはじめYahoo!ショッピングやMakeShopなどのさまざまなECモール・ECサイトと連携しており、会員登録後はスムーズに販売を開始できますよ。

掲載可能な商品数に応じて2つのコースがあり、取り扱う商品数によってさらに細かく料金プランが分かれています。なかでも5商品まで自由に選べる「おためしプラン」は永年無料なので、取り扱い商品の少ない方や試しに使ってみたい方におすすめです。

⑤卸の達人|ドロップシッピングや代引出荷にも対応している

卸の達人

引用:卸の達人

  • 月会費:0円

  • 商品ジャンル:ダイエット用品、美容、健康、雑貨など

  • 顧客への直送:可能

  • 特徴:特定のジャンルに強い、ドロップシッピングや代引も可能

卸の達人は株式会社ASJコマースが運営する仕入れサイトで、入会金・月会費無料で利用できます。商品1点から注文できるうえ、購入時に1%のポイント還元が受けられますよ。

ダイエット用品や美容、健康のジャンルに強く、2,000点を超える商品を扱っています。売れ筋商品をランキング形式でチェックできるのも便利なポイントです。

ドロップシッピングだけでなく、代引出荷ができるのも特徴。代引料として324円かかりますが、卸の達人が直接顧客から代金を回収するので、料金が未収となるリスクを避けられます。

⑥オリジナルプリント.jp|オリジナルTシャツやステッカーが作成可能

オリジナルプリント.jp

引用:【公式】オリジナルプリント.jp

  • 月会費:0円

  • 商品ジャンル:Tシャツ、バッグ、キーホルダー、ステッカーなど

  • 顧客への直送:可能

  • 特徴:ネットショップのオリジナルグッズが作れる、最短で当日発送も可能

株式会社イメージ・マジックが運営するオリジナルプリント.jpでは、簡単にオリジナルグッズの作成を作成することができます。作成できるアイテム数は、なんと1,500種類以上。オリジナルグッズを作ることで、他社との差別化を図ることができるでしょう。注文数は1点から受け付けています。

24時間いつでも注文できるうえ、アイテムによっては当日中の発送も可能です。「注文から発送まで時間がかかる」という無在庫販売のデメリットを減らすことができますよ。代行出荷サービスがあるので、顧客への直送にも対応しています。

無在庫販売でリスクを抑えてネットショップを運営しよう

無在庫販売でリスクを抑えてネットショップを運営しよう

本記事ではネットショップを運営している方、あるいは運営を検討している方に向け、無在庫販売を行うメリットや注意点、おすすめの仕入れサイトをご紹介しました。

無在庫販売の持つ大きなメリットは、商品在庫を持つ必要がないため、初期投資や売れ残りのリスクを下げられる点です。一方で商品の質を自分で管理するのが難しく、競合他社が多いというデメリットもあります。仕入れ先の信頼性や、送料・手数料などにも注意しなければなりません。

とはいえ無在庫販売は、開業したてのネットショップや個人で運営する方にも始めやすい方法です。コストとリスクを抑えつつ、ネットショップを運営していきましょう。

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