ネットショップ運営は在庫管理がカギ|理由やおすすめシステムを紹介
「ネットショップの在庫管理が大変」
「商品の在庫切れが多い」
「余剰在庫で保管場所が足りない」
この記事は、こんな悩みを抱えている方に向けて書いています。
在庫管理とは、適正な在庫数を維持するために商品の入荷や出庫、廃棄状況などを管理することです。
ネットショップの運営における重要業務の一つですが、在庫管理には手間がかかるうえ、ミスが起こることも珍しくありません。
そのため本記事では、ネットショップで在庫管理が重要な理由をはじめ、効率よく在庫管理を行う方法やおすすめの在庫管理システムを紹介していきます。
ネットショップオーナーはもちろん、今後ネットショップの開業を考えている方も、ぜひ参考にしてください。
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ネットショップで在庫管理が重要な理由
近年は手軽にネットショップの開業ができるようになり、副業としてネットショップ運営をする方も増えてきました。そのなかには「商品が足りなくなったら増やせばいい」と考え、在庫管理を軽視している方もいるかもしれません。
ところが、ネットショップにおいて非常に重要な意味を持っているのが在庫管理なのです。
ここでは在庫管理の重要性を3つに分けて解説していきます。
①販売機会の損失を防ぐため
ネットショッピングをしていて、欲しいと思った商品が在庫切れだった経験はないでしょうか。
私はそんな時に「それなら別の商品にしよう」と考えますし、同じように考える方は多いでしょう。
これはネットショップ側から見ると、一つの機会損失です。機会損失とは、本来得られるはずの利益を逃すこと。この場合も、本来であれば売上の出ていたチャンスを逃しています。
機会損失の原因は、適切な在庫管理をしていなかったことにあります。
また在庫切れが続いていると、ネットショップそのものの評価にも影響するでしょう。
つまり在庫管理を行えば販売機会の損失を防げるうえ、ネットショップの評価も上げられるのです。
②余分なコストを削減するため
在庫切れが機会損失につながるからといって、「多めに商品を保管しておく」という考え方もまた誤りです。余剰在庫があると、その分保管が大変になります。保管場所や保管方法によっては、余分なコストもかかるでしょう。
また多めに商品を仕入れても、売れなければ利益にはなりません。
さらに保管しきれない、あるいは期限が切れたなどの理由で処分することになれば、その分利益はマイナスになります。
在庫管理によって適正な在庫数をキープできるので、余剰在庫による余分なコストを削減することができます。
おすすめ記事:ネットショップにおすすめの発送代行とは?|料金や選び方も解説
③適切にニーズを把握するため
顧客のニーズが把握できる点も、ネットショップの在庫管理を行う理由の一つです。商品の入荷時期や出荷時期を管理していると、いつ頃どんな商品が売れているのか分かるでしょう。
そうすれば「この時期はA商品が売れるから在庫を増やす」「今はB商品の仕入れは控える」など、ニーズに応じた柔軟な在庫管理ができます。
さらに適切なニーズ把握ができれば、ニーズが高まる時期に合わせて商品のキャンペーンを行うなど、効果的なマーケティング戦略も立てられますよ。
ネットショップが在庫管理システムを利用する3つのメリット
ネットショップの在庫管理方法は主に4種類あり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
在庫管理表を使った手動管理:〇すぐに実施できる ×手間がかかる
在庫管理システムを利用:〇業務を効率化できる ×コストがかかる
委託倉庫を利用:〇業務を一任できる ×多額のコストがかかる
ドロップシッピング:〇在庫を抱えるリスクがない ×利益率が下がる
なかでもおすすめの在庫管理方法は、在庫管理システムを使うこと。一切在庫を抱えたくない方にはドロップシッピングも良いですが、ネットショップの運営方法自体を変えることになるので、慎重に検討しましょう。
ここでは在庫管理システムの主な機能と、3つのメリットを紹介していきます。
在庫管理システムの主な機能
在庫管理システムを使えば、在庫情報を記録して在庫のコントロールに活かすことができます。
主な機能は以下のとおりです。
在庫商品の一覧表示
商品の入出庫管理
商品の検品
各種帳票の出力
在庫が減った時のアラート
ほかにも会計ソフトと連携できる、商品バーコードの読み取りができるなど、選ぶシステムによって機能には差があります。
いずれも在庫管理業務を効率化できるため、ネットショップの在庫管理に役立つでしょう。
メリット1:コスト削減につながる
手作業で在庫管理を行う場合、発注管理や入出庫管理、返品の受付や棚卸しなどの作業が必要です。人的コストもかかりますし、棚卸し作業などの見えない部分にもコストがかかっています。
また在庫数が多すぎると、保管にかかるコストも大きくなってしまいます。
在庫管理システムを導入すれば、こうした煩雑な作業を自動化し適正な在庫数に保ってくれるため、コスト削減につながります。在庫が減ったらアラートを出す、あるいは自動注文するシステムを使えば、在庫切れによる機会損失も防げますよ。
メリット2:ヒューマンエラーを防止できる
在庫管理でミスが起きると、購入者に影響を与えてしまいます。たとえば誤った情報で発注してしまう、在庫切れ商品の注文を受け付けてしまうといったミスは珍しくありません。
こうしたミスが起こるとネットショップへの信頼感が薄れ、リピーターの獲得はできないでしょう。
その点在庫管理システムの利用をした場合、データを連携、ならびに自動化することで、ヒューマンエラーを防止できます。常に最新の情報が確認できるうえ、誤情報を入力するとアラートが出るシステムもありますよ。
ヒューマンエラー、そして誤出荷の防止に役立ちます。
関連記事:【解説】誤出荷対策のポイント5つ!起きやすいミスやおすすめシステムも紹介
メリット3:複数ネットショップを一元管理できる
ネットショップを複数運営していると、在庫管理方法に悩む場合もあるでしょう。そんな時も在庫管理システムなら、複数のネットショップを一元管理できるので安心です。
複数倉庫の在庫情報をまとめて確認できるため、一つずつ確認するよりも効率が上がります。
在庫管理システムを使えば、手作業よりも在庫管理を効率化できるうえ、委託倉庫ほどのコストはかかりません。もちろん在庫管理システムにもデメリットはありますが、ネットショップにとってはメリットも大きい手段といえるでしょう。
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おすすめの在庫管理システム5選
在庫管理システムには多くの種類がありますが、選ぶ前に導入目的を明確にしておきましょう。そのうえで目的に合った機能を搭載しているか、予算内に料金が収まっているか、使いやすいか確認すると良いですね。
ここでは数ある在庫管理システムのなかから、おすすめ5選をご紹介します。
それぞれのメリット・デメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
①アラジンオフィス|充実のサポートがあるので初心者でも安心
引用:アラジンオフィス(在庫管理・販売管理・生産管理システム)
メリット
業種を問わずに利用できる
複数商品を合わせた「セット商品」、組立て商品の「製品と部品」の管理ができる
サポート体制が充実している
デメリット
料金が高い(企業によって異なるため要問合せ)
アラジンオフィスは、5,000社以上の導入実績がある在庫管理パッケージシステムです。在庫管理だけでなく販売管理や生産管理もまとめて行えるうえ、各種会計システムやオンライン請求書など外部システムとの連携がしやすいのも特徴。
ユーザーリピート率も高く、2023年7月末時点で98.4%となっています。
安心して導入できるように、打ち合わせから納品後のフォローまで専属チームがサポートしてくれるのもポイントです。
ユーザーからも「電話をするとその場ですぐに解決できる」「サポートのスピードが速い」と高評価を得ています。
②ネクストエンジン|在庫管理以外の機能も豊富なので便利
引用:ネットショップ・ECの一元管理ツールならネクストエンジン
初期費用:0円
月額料金:3,000円+税~ ※従量課金制
メリット
料金設定がわかりやすい
ECサイトの運営をまとめてサポートしてくれる
連携できるシステムが多い
デメリット
多機能すぎて使いにくく感じる場合がある
ネクストエンジンは在庫管理のほか、受注管理や商品登録、決済サービスとの連携など、ECサイトに必要なあらゆる機能を搭載したシステムです。
導入実績は47,000店舗を超えており、ユーザーからは「業務効率が上がり、ネットショップの数を約2倍に増やせた」との声も挙げられています。
また楽天市場やAmazonなどの大型ECモールをはじめ、ShopifyやeBay、BASEなどのプラットフォームとも幅広く連携可能。
複数店舗の在庫数を自動で調整してくれるので、ヒューマンエラーを大きく減らせます。キャンセルや返品による在庫変動も管理しやすいですよ。
③zaico|棚卸しの誤差を99%削減可能!在庫データの検索もしやすい
引用:zaico|クラウド在庫管理システム
初期費用:0円
月額料金:4,378円~
無料トライアル:31日間
メリット
在庫データの検索がしやすい
変更履歴が残るので在庫差が出ても原因が分かる
棚卸しの作業時間を62%、誤差を99%削減できる
デメリット
外部連携先があまり多くない
zaicoはその名のとおり在庫管理に特化したシステムです。フィルタリング検索や在庫一覧の並び替え表示などができるため、探したいデータをすぐに見つけられるのが便利なポイント。
さらに「基本単位は5本」「まとめ単位は1箱」など自由に設定できるので、場面に応じた柔軟な対応ができます。
在庫データを操作するとその記録が残るので、万が一在庫に差異が出た時も原因を見つけやすく安心です。
また、煩雑な棚卸し作業にかかる手間を大きく削減できるため、費用対効果も抜群です。
④mylogi|受注管理から配送までの全工程をまとめてサポート
引用:mylogi | EC運営をもっと気軽に
初期費用:0円
料金:15,000円~
メリット
受注管理から出荷指示までの全フローを完結できる
ShopifyやRakuten等とのAPI連携に対応している
複数拠点の在庫を一括管理できる
デメリット
主要なECモール・カートとしか連携できない
mylogiはEC運営のためのプラットフォームであり、在庫管理だけでなく商品の受注や出荷、配送までまとめてサポートしてくれます。少ない在庫にも対応しているので、小規模なネットショップでも使いやすいでしょう。ShopifyやRakutenとはAPI連携も可能ですよ。
複数倉庫をまとめて管理できるため、欠品や売り逃しを防ぐことができます。
プランによって管理できる倉庫の数は異なり、Basicプランでは2倉庫、Standardプランでは3倉庫、Premiumプランでは無制限となっています。
⑤ロジクラ|スマホから入荷・検品作業ができるのでお手軽
引用:在庫管理ソフト「ロジクラ」|無料(フリー)で試せる
初期費用:0円
月額料金:12,800円+税~ ※年間契約の場合
無料トライアル:14日間
メリット
パソコンだけでなくスマホからもアクセスできる
スマホアプリからバーコードを読み取り検品ができる
複数拠点の在庫を一括管理できる
デメリット
iPhoneでしか利用できない
ロジクラは累計アカウント数が36,000社を超える在庫管理・倉庫管理システムです。大きな特徴は、スマホを使って入荷作業や検品作業ができること。スマホアプリからバーコードをスキャンすれば、検品と在庫追加を同時に行えるので、iPhoneユーザーにはおすすめです。
複数拠点をまとめて管理できるうえ、拠点間で在庫を移動させた場合もスムーズに対応できますよ。
実店舗とECサイトの連携もできるので、欠品によるトラブルが減らせるでしょう。実際に「ヒューマンエラーが減った」「発送遅れがなくなった」というユーザーの声も出ています。
おすすめ記事:【越境EC】配送方法を解説!配送業者の選び方を比較表つきで紹介
在庫管理を行う際の注意点
在庫管理の際は、一部門だけでなく社内全体で情報共有するのがポイントです。
この時は単なる在庫数の確認・共有で終わらせず、在庫管理のルールを浸透させてトラブル防止につなげましょう。社員に「在庫管理は重要だ」という意識を持たせることも大切です。
一方、個人経営で他の従業員がいなければ、情報共有の必要はありません。ただしいずれの場合でも、在庫管理において注意すべきポイントがあります。
在庫が減る前に仕入れを行う
「もうすぐ在庫がなくなりそうだから、そろそろ補充しておこう」と考えている方は、少し考え方を変える必要があります。
在庫が減ってから仕入れたのでは、タイミングによっては在庫切れになるかもしれません。それでは機会損失や顧客満足度の低下につながってしまいます。
正しい仕入れタイミングは、在庫が減る前です。ニーズを予測し、在庫が減るペースを考えて早めに発注をかけましょう。正確にニーズを予測するには、やはり在庫管理が重要となります。
在庫数を把握して改善点を見つける
在庫数を把握しておく理由は、単に入出庫の数を確認するだけではありません。正確な在庫数が把握できれば、商品の売れ行きが分かります。そのデータを元に仕入れ時期を判断したり、改善点を見つけたりしてください。
在庫管理をするということは、在庫数の把握にとどまらず、ネットショップの運営を改善するきっかけにもなります。
ぜひ在庫管理の重要性を意識し、積極的に取り組んでいきましょう。
在庫管理システムでネットショップの業務効率化を進めよう
本記事ではネットショップを運営する方に向け、在庫を管理する理由やその方法、おすすめの在庫管理システムについて紹介してきました。
これまでに商品の在庫が不足した、あるいは余った経験のある方は、すぐに在庫管理に取り組むことをおすすめします。
在庫管理方法はいくつかありますが、なかでも在庫管理システムにはリーズナブルな料金のものが多く、個人経営のネットショップにとっても使いやすいでしょう。
ぜひ導入目的に合った機能が搭載されているか、コストは予算内に収まるか等を確認したうえで導入し、在庫管理に役立ててくださいね。
自宅住所を公表したくない方には住所貸しサービスもおすすめ
ネットショップを運営する方には、住所と電話番号の開示が義務付けられています。法人の場合は問題ありませんが、自宅で開業している方は、自宅住所の公表に抵抗があるかもしれません。
そんな時に便利なのが、住所貸しサービスです。
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