「甲乙つけがたい」とはどういう意味?|由来・例文・類語も紹介
「甲乙つけがたいってどういう意味?」
「どうして契約書では甲や乙で表記するの?」
こんな疑問を持ったことのある方には、この記事が参考になるでしょう。
本記事では「甲乙つけがたい」という言葉について、意味や例文、類語などを詳しく解説します。
あわせて契約書などのビジネスシーンで甲乙表記が使われる理由も紹介していきます。
ぜひ正しく言葉を理解し、自信を持って使いこなせるようになりましょう。
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「甲乙つけがたい」とはどういう意味?
「甲乙つけがたい」は「甲乙付け難い」とも表記され、「こうおつつけがたい」と読みます。
あまり頻繁に使われる表現ではありませんが、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「甲乙つけがたい」の意味は、「2つのものに差がないために優劣が付けられない」ということです。実力が拮抗しており、同じくらいの評価を得ている状態を指します。
2つのものを比較している前提の言葉なので、比較の対象が3つ以上ある場合には使われません。
中国の十干が由来となっている
古代中国には十干(じっかん)という考え方があり、成績などのランク付けに使われていました。
十干を上位から順に並べると、以下のようになります。
甲:こう
乙:おつ
丙:へい
丁:てい
戊:ぼ
己:き
庚:こう
辛:しん
壬:じん
癸:き
「甲乙つけがたい」の元となったのは、上位2つの「甲」「乙」です。
甲乙、つまり1位と2位が付けられないということから、現在の意味で使われるようになりました。
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契約書でも甲乙表記が使われることは多い
契約書や不動産関係の書類など、ビジネスシーンで甲乙表記が使われることも多いです。
これは書類を簡潔に読みやすくするために、本来であれば社名や氏名が入る部分を「甲」「乙」で置き換える手法です。
「甲乙つけがたい」の用法では2つのものが対象でしたが、契約書のように名前の置き換えとして使う場合は、対象が3つ以上あっても問題ありません。その場合は十干の順に「丙」「丁」などが使われます。
また甲乙でなく、A・Bなどの記号で置き換えることも可能です。
甲乙はどちらが上?
契約書ではあくまで名前の置き換えとして甲乙表記を使っているため、どちらかを上位とする定めはありません。
ただし本来の意味では1位が甲、2位が乙なので、甲のほうが優位です。そのため貸主や顧客を「甲」、借主や事業者を「乙」とするケースが多いですよ。
もし使い分けに悩んだら、相手側を「甲」、自分を「乙」にしておくのが無難でしょう。
甲乙表記をするメリット
書類の甲乙表記を見て、「分かりにくい」と感じた経験のある方は多いと思います。私も途中でどちらのことだか分からなくなり、何度も読み直した経験があります。重要な書類が分かりにくいというのは、大きなデメリットですよね。
それにも関わらず甲乙表記が使われるのは、大きなメリットがあるためです。
それは甲乙表記を使えば、書類の汎用性が高まること。個人名を入れた書類だと他者宛には使えませんが、甲乙表記の書類であれば他者宛にも使うことができます。何度も書類を作成する必要がなくなるため、業務を効率化できるのです。
とはいえ契約書によっては、分かりやすい記載が必要になることもあります。場面に応じて使い分けましょう。
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「甲乙つけがたい」の例文と類語
ここでは「甲乙つけがたい」の例文と類語をいくつか紹介します。ぜひ言葉の使い方をイメージしてください。
「甲乙つけがたい」の例文
「甲乙つけがたい」は、たとえば以下のように使うことができます。
両者の作品はどちらも素晴らしく、甲乙つけがたい
それぞれに良い点のある意見で、甲乙つけがたかった
2人のレポートは甲乙つけがたく、どちらが良いか選べない
どちらも甲乙つけがたい実績を持っている
「2つのものに差がなく、順位が付けられない」という場面は、日常生活でも起こりがちです。ぜひそんな時に「甲乙つけがたい」を使ってみましょう。
「甲乙つけがたい」の類語は多い
類語または類義語とは、意味の似ている言葉のことです。以下に「甲乙つけがたい」の類語をいくつか挙げます。
優劣つけがたい
五分五分の
拮抗している
負けず劣らず
実力伯仲(はくちゅう)の
おっつかっつ
ほかにもさまざまな類語があります。「甲乙つけがたい」の言い換えとして使ってみるのも良いでしょう。
言葉の理解を深めて正しく使おう
「甲乙つけがたい」とは、2つの実力が拮抗しており、どちらかを選ぶのが難しいという意味の言葉です。
本記事では「甲乙つけがたい」の意味に加えて、由来や例文、類語などをご紹介しました。
ぜひ「甲乙つけがたい」という言葉への理解を深め、正しく使っていきましょう。
ビジネスに役立つツール・メールメイト
「甲乙」は、契約書をはじめビジネスでもよく使われる語です。言葉の使い方に慣れておくと良いでしょう。
またビジネスでは「郵便物の管理が大変」「オフィスの書類が片付かない」「テレワークの環境が整わない」など、さまざまな課題が出てきます。
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